2007/01/05

完敗。

 12月14日、Gale warningのなか20日分の食料を積み込み、打ち寄せる波を越え出発。うねりは大きかったが、サーフゾーンを越えてからは順調にいくつかの岬を越えた。
 漕いでもほとんど進まない南西の向かい風が強くなったところで進路を変更。陸をめざした。一度吹き出したらいつ風力が落ちるかは天候次第。ここからなら、最悪でも1日がかりで、トレッキングとヒッチハイクで食料補給に行くことができる。そう思いながらここポートクレイグ(現在はただの浜)に上陸した。しかし、そのブッシュの中をまともに歩くことができないほど足に激痛があったのは実は出発前からだった。そもそも、追い風、追い波のなか引き返している最中に、ラダーのフットペダルが踏めずにラダーを上げてしまったほどだった。考えてみれば自分の体調が出発前からかなりおかしかったことに気がつきながら重要視せず、ただ、ただ、出発することだけを念頭においていた。
 2〜3日休めば天気も足も良くなるだろうと希望的予測をしていた。天気は相変わらずコロコロ変わるが足の調子は一向に変化無し。そうやっているうちに10日が過ぎた。ただ、停滞しているだけでも当然の事ながら食料は減っていく。出ようにも歩けない。有り余る時間の中で、カヤックを漕いでいる最中は足を使わないから大丈夫だ、そう思いこんでいた自分の謙虚さの無さに嫌気がさした。体調万全、準備万端でさえ厳しい状況なのに・・・。
 風とうねりの落ち着いた12月の末頃、出発地点へと漕ぎはじめた。この時点で、今年の遠征の再出発はもうできないだろうと内心思った。戻ったからには仕方なく、町へ出て病院へ恐る恐る行った。薬をもらい、痛みは軽減したが、ドクターからの問いに『シーカヤックで遠征しています。』と答えた。食事の内容を聞かれ、すぐに忠告をされた。この時点で今年の遠征が内心から決定になった。遠征での食事内容があまりにも食べてはいけない物にかわってしまったからだ。痛みが取れても、2週間かけて行ってきた食料デポを1から内容を変えてしなおす気力と残された時間がこの時既になかった。
 2つの選択肢があると、生きる方での理屈を見つけだしやすい。もっと、もっと強かったら再出発できたかもしれない、とも思う。が、どんなに強くても勝てないものがあるってのを知っていながら再認識させられた時点でゲームオーバーだと思った。今更ながらだが、叩きのめされて初めて理解したこともあった。何はともあれ、完敗である。
 ドクターの忠告通り、帰国したら病院直行でオーバーホールをしなければならない。内臓疾患も考えられるということなので。
 今まで、ブログでのご支援、ご声援、本当にどうもありがとうございました。とにかく、近日中に帰国いたします。
村田泰裕

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2006/12/15

管理者から

Port Craig

2006年12月14日午前9:45(現地時間)に、Tuatapereという南島南部の小さな町の西端の浜から出艇したとのことです。ですが、Gale warningの中、風が強く吹いてきた上、持病の左足の調子が悪く、1時間半程漕いで、今は使われていないPort Craigという港に上陸した模様です。これからしばらくの間は、本人からの投稿はままなりませんが、情報が入り次第、お知らせしていきます。今後ともご声援をよろしくお願いします。

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2006/12/14

スタート

スタート

場所はここっ!最南端の町インバカーギルから西へ約90キロ。目の前はフィヨルドランドの入り口。写真は見にくいかもしれないがかなり吹いて海は真っ白。この浜の草むらにカヤックを降ろした。現在のところこの海じゃにっちもさっちもいかないので一番近くのタウテペレという街?村にやってきた。意外や意外。電波が通じるのでこれが出発前の最後のブログになると思います。これから先、順調に行けば約一ヶ月。長いといつになるかは分かりません・・・正直言うと、地元のカヤッカーやガイドさんの俺に対するフィヨルドランドの計画は悲観的なものばかりなので・・・まあ、こんなに風が頻繁に吹いて波が上がればそうだろけど。そんじゃ、皆さん、行ってきます。

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2006/12/13

後ろの

後ろの

ポスターは1964年に行われたモハメッド・アリ対ソニー・リストンのヘビー級のビックマッチだ!あっ、そんなことはどうでもいい話だ。その横に写っている方が今回とても出発前にお世話になっているマキちゃんだ!わざわざ三週間も休みを取ってくれたうえに車も運転してくれ、英語もペラペラときているからとっても助けられている。マキちゃん、本当にどうもありがとう!マキちゃんがいなけりゃ部が悪くても当初の計画通りネルソンからの出発だったろう。確かに、東側は西側に比べるとまったく別の海なのでかなり漕げるだろうけどそういうもんでもないしね!マキちゃん、ここからは一人だけど気をつけて車運転して帰ってね!

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2006/12/11

出発!

出発!

ネルソンの友人宅にいらない荷物を下ろし、いよいよ出発地点へ!一年半前以上から調査を始め、こちらに来て情報を収集し、一つだけ重要なそして簡単なことに気がついた!考えていたことがリンクしたと言うか。まあ、それは、キーボード付きのパソコンにむかったときにでも、ゆっくりとお伝えしたい。今はこの遠征の目的達成のために、思い切って180度出発地点を変更した!普通はなかなかあり得ない出発前の大幅の予定変更だけど、《正直、いきなり難関からだからな・・・》いずれやってくるなら早いか遅いかだけだ。その準備はしてきたつもりだ。その時、何が出来るのか、何を思うのか、それを知ることができるのが楽しみだ。出発しなけりゃわからないこと、出発したらわかること、どっちにしてもそれを知っているのは時間だけなんだろうな・・・。

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2006/12/10

アークティックレイダー

アークティックレイダー

いよいよネルソンでシッソンが運んでくれたアークティックレイダーの最終仕上げにはいる。日本から持ってきた小物やコード類を自分用にチューンナップ。ここネルソンでは友人が紹介してくれたカヤック好きの夫妻宅にお世話になる。しかし、NZに到着してから誰かのお世話になりっぱなしだ・・・。とても、ひとりでなんて遠征は成功しないなぁー、なんてつくづく思ったりする。今朝、このご夫妻がチェックを兼ねて海に連れて行ってくれた。これから、なぜか?このご夫妻に誘われてカヤック関係者の結婚式に同席することになった・・・。日本人としてなにかやらないとな!

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2006/12/09

西海岸

西海岸

行き当たりばったりのフードデポが終了した!当初は郵便局留めでの計画だったが本当のことを言えば海岸から近い個人宅が理想。ダメ元で尋ねてみると行った先全部で快く引き受けてくれた。皆さん本当にありがとう!ジャクソンベイでは古い漁師に頼んだのでポールカフィンの話がでてきた!西側の波とうねりは普通であんなもんかと思うと上陸の際にカヤックがバラバラになることが想像しやすい。ライト&ファストなんてまったく関係無さそうに思えてきた・・・。

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2006/12/07

ジョンハワード一家。

ジョンハワード一家。

つい最近でもないけれど前回お会いしたのが二年前。上の子のアイザックがとても大きくなっていた!お母さんと話すときは日本語、お父さんと話すときは英語で四歳にして二カ国語を使いこなす。山のてっぺんにバスを改造した家に住んでいてとても雰囲気の良いところだった。ジョン曰わく『NZに風の静かなときなんてないよ。』と言われたときは、流石にへこみそうになったが、まあ、それはそれだ。実際には早く海に出て本当にどのくらいなのかこの目で確認しこの体で体感してみたい。腕がなってきたぜー!

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2006/12/05

とにかく寒い!

とにかく寒い!

時期的にはたしかにこれから夏だが、あまりにも寒い!当初持ってきていた装備類の変更をしたりしながら準備を進めている。そんな今朝、アドベンチャーレースの最高峰、ジョンハワードさんの奥様から電話を頂いた。今年のNZはエルニーニョで乾燥する予定のはずが雨が多くて寒いそうだ。まあ、地球六十億年のうちの一年と考えれば《考えるようにしよう・・・》蚊に刺されたようなもんなんだろうけど・・・

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2006/12/03

これが本当のミルフォード!

これが本当のミルフオード!

昨晩から雨が降り続く。気温11度。クイーズタウンへ向かう途中のカヤック屋さんへ二週間分の食料デポ。それじゃ足りないとかエマジェンシーには何を持っているかなど山ほど質問されたが、何一つ先方が首を縦に降ってくれる材料をこっちは持ち合わせていない。安全性確保の為に言ってくれてるのは百も承知だが、黙ってアドバイスを聞いた。心配をかけるけど仕方ないか・・・。白とでるか黒とでるか正直俺もやってみなけりゃわからない。俺にもちょっとしたやり方と考え方があるからなぁ・・・。

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